システム・インテグレータのM&Aが、海外企業の攻勢が強まるなかで、活発になってきた。TISとインテックが2007年12月に経営統合し、両社の売上高を合わせると3000億円規模になったのはシンボル的な動きである。また、2008年4月には、キヤノンマーケティングジャパンがアルゴ21を子会社化し,グループのキヤノンシステムソリューションズと合併させて、キヤノンITソリューションズも誕生する。

つまり、今年は、IT業界の動きとして、M&A(企業の買収・合併)が加速する年になる。現時点で最も活発なのは,国内のITベンダーが中国やインドの企業にソフト開発業務を委託するオフショア開発である。このように、業務の一部あるいは全体を海外企業に委託し、情報システムの構築や運用を効率化する動きが止まらない。ITを活用した経理業務や総務業務などを依託するBPOも盛り上がっている。

一方、中国やインドを中心に現地のベンダーをM&Aにより買収し、日系企業の進出時にシステムの構築・運用を支援するなど、国内大手ITベンダーの海外展開の動きも強まっている。

これまでも大手が中小のシステム・インテグレータを買収することはあったが、大手同士の経営統合がついに始まった。金融のIT投資抑制も,IT業界の再編を助長することになるだろう。